横型薄膜乾燥機の特徴
- 幅広い製品供給:液相・ペースト状・固相状態での投入
- 薄膜原理に基づいた高い処理量
- ペースト状から固相への状態変化で発生する付着性の高い製品の乾燥
- 少ない系内製品滞留量
- 迅速なスタートアップとシャットダウン
- 少ない系内残量
横型薄膜乾燥機は幅広いプロセスに適用する連続式乾燥機で真空・大気圧・加圧運転が可能です。横型の加熱ジャケット付本体とローター(撹拌翼)及びローターに ボルト止めされたブレードがから構成されます。湿分を含んだ製品が供給口より供給され、ローターブレードにより加熱面に押し付けられると同時に水平方向へ出口に向かって乾燥されながら移送されます。
蒸気は製品が移送される方向と逆方向に流れ、供給口近辺の蒸気出口から排出されます。適切に選択・配置された各種ブレードで蒸発と製品移送を行います。飛沫同伴した固体粒子は乾燥領域から蒸発領域へと取り除かれます。最終湿分は1%未満も可能です。製品滞留時間はおよそ5分から15分の間です。
横型薄膜乾燥機は乾燥工程だけでは無く、固形分冷却や製品の溶解にも適用されます。高い伝熱係数を有するため、乾燥後高温状態の大量な固形分を、冷却ガスを通気せずに、従来の攪拌機付冷却機に比して小さな機器で冷却が可能です。尿素の溶解のような工程で、系内固体粒子の加熱溶解が可能です。溶解した固形分に製品の品質向上のため、他の液や固体を添加物として投入・混合を行えます。