縦型薄膜乾燥機の特徴は以下の通りです。
- 液から固体まで1段で処理
- 製品滞留量が少ない
- 短い滞留時間により製品品質の劣化が起こり難い
- スタートアップ・シャットダウンが迅速
- スケール発生化下でも高い乾燥能力
縦型薄膜乾燥機は筒状直胴部、加熱用ジャケット、ローター(撹拌翼軸)で構成されます。ローターには加熱面全体を覆うペンドラムブレード(撹拌用金属ワイパー)がヒンジ(蝶番)で取り付けられております。当ペンドラムブレードが供給液を加熱面全体に押し付け、薄膜を形成しながら強力な撹拌を行います。従いまして、蒸発比が高い乾燥工程においても、製品薄膜が常に形成され、乾燥が行われます。ペンドラムブレードと加熱面との間隔は殆ど無いため、加熱面にはスケール発生し難い構造となっておりますが、ペンドラムブレード先端が加熱面に触れることは有りません。
製品は薄膜乾燥機上部から供給されます。製品温度が沸点達した後、蒸発が起こります。その後、製品はペンドラムブレードにかき混ぜられながら、製品薄膜を形成し、スラリー状態となり、揮発分が蒸発し、ペースト状を経て乾燥紛体となります。最終乾燥製品は重力落下により系外に設置された適切な密封状態に保たれた系に排出されます。
縦型薄膜乾燥機の特徴は以下の通りです。
薄膜乾燥機は多くの適用プロセスがございます。