
分子蒸留
コンデンサー内臓型高真空対応薄膜蒸発機による分子蒸留
分子蒸留は多くの場合当薄膜蒸発機で行われます。この場合、分子は加熱面から、内部コンデンサーに向かって流れますが、逆方向に分子は流れません。
分子蒸留に必要な条件
- 蒸発したガス分子の平均自由工程が加熱面とコンデンサーの距離よりも過大となるような超低圧のガス分圧を達成すること。
- 飽和圧において、加熱面とコンデンサーの距離は蒸気分子の平均自由工程と同等の距離で有ること。
これら理想状態では、分子蒸留が可能となり残存機体分子からの影響を受けることがありません。全ての蒸発分子は他の分子と衝突すること無くコンデンサー表面にたどり着き、液膜に戻ることはありません。
操作圧力が0.001mbar(a)の場合、弊社コンデンサー内蔵型高真空対応薄膜蒸発機は、加熱面とコンデンサーとの距離が平均自由工程よりも短いため分子蒸留を行うための理想的な状態を提供致します。